地味にコツコツと。これが中々難しい。ダンスを辞めて行く子が多い理由。hip-hopを習う上で地味は大切。

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一見華やかな世界で「hip-hop」をやっていると聞くと「かっこいいー!」となる人が多いですよね。

確かにダンス自体はとってもかっこいいし、華やかな世界だと思います私も。
私も高校生の頃ちょうどテレビでダンスを放送し始めた位の世代なので、高校生の頃はそれに憧れてダンスをやりました。

でもまだダンスが世間的に完全にメジャーな時期では無かったので、そこまでダンスをしている子っていなかったです。本当に数人感化された人だけが集まってやっている位でした。

ただ私が思うに、ダンスって完成された作品を見る分にはかっこいい!んです。

人気のアーティストの人のPVとかライブとかめっちゃかっこいいですもんね。

ただ、それに憧れてダンスを始めるキッズも多くなってきていると聞きますが、実際はその華やかな舞台まで辿り着くまでにどれだけ地味にコツコツと毎日体を動かしたか…

 

これが理解出来ていない保護者とキッズが多いと聞きます。

確かに私自身も経験して、今現在自分の子がhip-hopをやっていますがここをすっ飛ばして結果を求めてしまうと上手くいかないよなぁ…と思う現状が広がっているような気もします。

そこで戻るのが記事のタイトルにもある「地味にコツコツと」です。

これはダンスだけに限らずスポーツでも勉強でも言えると思いますが、何もしないで上に立てる人っていないですよね。

頂点に立てる人ってごくわずかですよね何事も。

ただ私はその過程って物凄く大切だと思っていて、何を自分のモチベーションとして習うのか。これはやる気と練習に繋がっている気がします。

これが同じダンススタジオの中でも温度差があると言うかなんと言うか…私は本当に少し「ただのダンス好き」でかじった事がある位なのでダンスのあれこれは何も言えませんが、習い事としてスタジオに来た時に思った色々を保護者目線で書きたいと思います。

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基礎練の繰り返しに飽きる子供達

スタジオに通ってもう早2年過ぎましたが、生徒さんはたったこの2年でも結構辞めていきました。

それは色んな理由があります。

ただその1つに「飽きた」と言う理由の子も数人見ました。

その「飽きた」にも色々考えられますが、それは教えてくれる先生とマンネリ化して飽きたのか、地味な基礎練が続き思っていたダンスの世界と違いなんと無くダンス自体に飽きたのか。

まずは「基礎練続きで飽きた」子が多数いるんですよね。特に幼少組は…

ただ幼児期って何に対しても飽きっぽいんです!!

ついこの前までハマっていたと思ったら、真新しいものが出て来てそっちが好きになったり「好き」がコロコロ変わります。

あと刺激を求めるので「楽しい」「好き」が強い方に向きがちになり、地味なものをずっと続けるって小さい子にとって大変だとは思います。

ただほぼほぼ幼稚園時期くらいからダンスを始めて習う子はまず基礎から絶対入りますよね。

そこで挫折する子が多数いるんです。

なんと言うのか多分子供的にはテレビで見ているようなキラキラしてかっこいい物を自分がすぐに踊れる!って思う先入観から入るのですが、実際にレッスンが始まるとここをこう動かしてー…と地味な動きが続きます。

だけど最初だからまぁやってみよう…。とやります。

それが3ヶ月、半年と継続してみます。

うん…なんかよく分かんないけど「つまらない」。

ちょっとずつ思ってたのと違っていたり、そのキラキラしたイメージとは違う光景に子供が飽き始めます。

また練習!?また!?が続きます。

その繰り返しでとりあえず大きな発表会があるとそれに向けたフリ練が始まり、ちょっとモチベーションが上がります。

でもフリ練もひたすら完成度をあげるために繰り返されるので、フリの手順を覚えてしまえば飽きる子がまた出てきます。

そしてここが山場で大きな発表会を機に「辞めます」の子が多数いることいること…

去年私はそれを経験して物凄く同じ仲間としてショックでした。

うちの子と一緒にステージに立った子が2人も辞めてしまって、それ以外にも同じスタジオに来ている生徒さんもなんらかの理由で辞めていきました。

そのうちの子と一緒の曲でステージに立った仲間がいなくなった時の喪失感がものすごくて、私の方がショックを受けた位です。

たった1、2年しかやっていないのにまだまだこれからなのにもう辞めちゃうの!?っていう気持ちと、仲間が減った喪失感でうちの子も発表会が終わって1回目のレッスン時は物凄く寂しい気持ちになったようです。

でも実際多いみたいなんです。

なんとなく始めてみたけど、1年くらいして地味な練習ばかりで華やかさが無いし、自分の中にやる意味が見出せなくて辞めちゃう子。

その間に友達との遊びやゲーム、好きなスポーツなどが見つかってそっちに夢中になりダンスへの気持ちが下がって行くんですよね。

そうしたら子供は素直ですから、「ダンスなんてだるい!」「つまんない!」とやる気を一気に無くします。

そりゃあ小学校低学年くらいまでは好きなことをして遊んでいる方が楽しいですもんね。

だから子供が思い描く「ダンス」のイメージと、実際に行われるレッスンでの差が子供にとっては「なんか違う」と感じてしまうみたいです。

確かに練習って地味ですよね。

繰り返しも多いし、反復練習をひたすらやるので子供にとっては「業務」に近い感覚になっちゃうのかもしれません。

そうすると楽しいよりも「またこれ!?」「もっと曲でバキバキ踊りたいよー」が率直な感想なんだと思います。

繰り返される反復練習に飽きる子。これがまず第一衰退期というか、ちょうど小学校低学年くらいでモチベーションを保てず辞めて行く子が多かった1つの理由です。

元々自分が好きでは無かった

へ?ってなるかもしれませんが、これに関しては今の習い事の現状で先生やインストラクターさんが頭を悩ませる1つみたいです。

インストラクターさんが1番困るのがこれですね。

「保護者にやらされている」

パパかママのどちらか、または両方が例えばダンスがもの凄い好きで始めさせちゃうと言うような感じで、自分達が経験者だったり好きな物を今から将来を担う我が子に投資しちゃうパターンですね。

確かに親が今からやってもほぼほぼアーティストになる!とか夢見るには歳的に遅いですよね。

やはり若くて今からがある子の方が可能性がありますから。

今の時代はなんでも基本簡単に始められるようにはなっています。

昔はダンスと言えばそこら辺の大きい広場でラジカセを持って行って音楽をかけて踊るとか自由な感じでしたが(私の場合はそうでした)、今はダンスも「習い事」として認められそれだけ需要もあってスタジオも沢山あります。

だから環境的には今の方がなんでもできる環境にあって、入りが簡単と言えば良いのか楽に始められるんです。

とりあえずやってみなさい!と親からススメられて始める子がほとんどと言えばそうですよね。

子供はまだよく分かっていないのでとりあえず親がやれって言ったから…と思って始める子も多いです。

ですが現実は違いますよね。

レッスンを受けて、それを体に吸収しないといけなく家に帰ってからも練習は必須です。

最初はそんな感じで始めるきっかけは簡単なものなんですけど、やっていくうちに子供自身の中に色々思うことが出て来ます。

これってつまらない。遊びたい。寝ていたい。色々あると思いますが、ママはとりあえずやりなさい!続けなさい!って言うけど、自分的にはあんまやりたくないんだよなぁ…と漠然と思い始めるんです。

そこできちんと考えている保護者の方は子供とよく相談をして、今現在ダンスに気持ちが向いていないのであれば「やめる」という選択をして潔く辞めて行きます。

私がとっても仲良くして貰っていたママさんがそうでした。

もう先生に上のお姉ちゃんの頃から10年近くお世話になってきていて、自然の流れで下の兄弟をダンスに通わせ始めたけど、その下の弟が他にやりたい事が出てきてダンスに気持ちが向かなくなり発表会を機に辞めてしまいました。

その弟さんがうちの子と去年発表会に出たメンバーの1人でした。

凄い悲しかったんですけど、私はママがその時言った言葉が潔すぎてかっこいいな。って思っちゃったんです。

「私としては続けて欲しかった。せっかく2年やってきたのに勿体無いなぁって。でも今のあの子はダンスに気持ちが向いていないし、それって真剣に習っている子に対して失礼でしょ?通っているのは自分の子だけじゃないんだし。それに本人にやる気がないならそれはダンスも『やらされている』感覚になってどっちにしろ良くないから。だから辞める事にしたよ。また本人が本当にやりたい!好き!と思えばまたそれからでも始められる」と。

私はこういうママって素敵だな。って思います。

普通ならお金が〜…とか時間が〜…って思って渋るんですよね。

確かにそのママもちょっとしばらく様子見をしていた。と言っていたので何ヶ月かは様子を見ていたみたいです。

ですがやはり気持ちが変わる事が無さそうだと判断して、スッパリ辞めようと決断したみたいです。

ちゃんと子供本人の意思を尊重してますよね。

あと「真剣にダンスが好きでやっている子に対して失礼」って言い切ったところもかっこいいな。って思いました。

自分の子だけじゃなくて他のメンバーの事も考えられるママっていそうで中々いないんです。

親としてはダンスを子供が習っているってステータスみたいに感じる人も多くて、一種の肩書きみたいなものです。

ダンスをしている我が子。ってめちゃめちゃかっこいいじゃないですか。

でもそれは本人の気持ちがありきのダンスなのか、それとも親が半ば強制的にやらせているのかで話は違ってきます。

今うちの子が通っているクラスの子が1人そうなんですよね。

ママは「うちの子はダンスがすごい好きでー」とか色々言っているんですけど、周りは皆思ってます。

「絶対あの子ダンス好きじゃないでしょ」って。

と言うか一度その子のママが何か用事があったみたいで代わりにおばあちゃん(その子のママの母親)が来た時に決定的なことを暴露して来て、

「うちの娘(その子のママの事)がさあ、なんかダンスやらせたいみたいなんだけど。本人(ママ)が好きなんだかなんなんだか知らないけど、でもあの子は好きじゃないんだよね。実際遊んでる方が楽しそうだし、毎週ダンスの日の朝泣きながら練習させられてて可哀想で可哀想で。うちの娘が考えていることは良く分からない」と。

心の中で(あの子はダンスが好きじゃない)がループし始めて、どうりであんな感じなのか…と納得しました。

これ、インストラクターさんは結構悩んでいる人多いみたいですよ。

解決に導くのが1番難しいパターンなんです。

本人はそこまでやりたくなかった。

でもやりたくないと言えばママに怒られるし、言えない。

「辞める」選択が子供には出来ない状態ですよね?
ママが決定権を握っているので。

ママが「OK」を出さなければいつになっても辞められず、もうダンスをしに来ていると言うよりはとりあえずレッスンは受けるから早くこの時間が終わってくれ状態なんです。

ハッキリ言います。

ガチで夢を持って、ダンスを踊る事が大好きな子にとってそういうモチベーションの子は一緒のメンバーとしてやりたくないです!!

上手い下手じゃなくて、下手でも良いから踊る事が好きなら気持ちがあるから良いです。

でもダンス自体に興味もないし、とりあえず来てます。だとスタジオ全体の雰囲気も悪くなるし、先生がまずそういう子がいると楽しくなくなっちゃうから保護者のエゴは1番周りに悪影響です。

実際その子は辞めるにも辞められず迷いがありますねレッスン中も。

顔が楽しそうじゃないし、練習は基本平日はしないとママが自分で言っていたし。

そんなレッスン日だけ詰め込み式で練習しても上手くなるわけないだろー!!と思っちゃいますが。

レッスン中もあくびしまくったりともう見ててハラハラするレベルです。

先生もつい最近その子に聞いたみたいです。私の子供からその話しを聞きました。

「〇〇ってさぁ、ダンス好きなの?」と。直球ですね。

そしたら「う‥うーん…好き?いややっぱり嫌い!だって〇〇ちゃんは上手いから良いけど、自分は下手だし練習するのも嫌だし」と。

うんその子は悪くない!って思っちゃいました。

その子は素直に「好きじゃない」と言っているんですもん。別に皆がダンスを好きである必要は無いですからね。ここで判明するんです。

 

「親がやらせているだけなんだ」と。

事実が分かった以上先生もその子と言うよりは親に不信感を持って当たり前ですよね。

親はどうしてやらせているんだろう?

その親に聞くと「うちの子はダンスがとっても好きでー」

めっちゃ違和感!!!!

辞められるとママ側に不都合な事があるし、許せない何かがあるんだろうな。って思います。

そもそもその子最初からやる気無かったで。って私は思っていましたが。

私も自分が好きでダンスをやった事があるから、好きでダンスやりたいです!と来る子とそうじゃない子って数回レッスンを受けた時点で分かる気がします。

去年辞めたもう片方の子は元々バレエをずっとやっていて、なぜか見るからにhip-hopじゃないだろ!って感じの雰囲気でした。

見た目じゃないって言うけど、体の作りから何からもう小さい時からのバレエ向きの踊りになっているしずっとレッスンを受けていてもやはり上達はしませんでした。

私はもう数回レッスンを見たときに、どうしてこのママはこの子をhip-hopに連れて来たんだろう。と思いました。

せっかく続けていたバレエも辞めてしまって、どう見てもその子小さいながらにこれからバレエ続けていれば伸びそうな動き方だったのにどうしてhip-hopの為に辞めてしまって、そのhip-hopまで辞めてしまったんだろう…とモヤモヤしてしまいました。

親が好きなのと子供が好きなのは別です。

皆人ですから好きなものは違うしやりたいことも違います。

親は自分の子だから従わせやすいのかもしれないけど、子供にも心があってやりたいこと今優先したい事があるし、それがちょっと低迷期位なら持ち直せるかもしれないけど、完全に気持ちが向いてなくてもっとやりたい事がある以上は続ける意味ってどこにあるのかな?って思っちゃいます。

親の自己満になりますね。

先生と保護者間で1番解決するのが難解な問題だと思います。

最初の方の話しで出てきたママさんのように、スパッと辞めどきを見つけるのも親の役割の1つだと思います。

その時間もその子にとっては他のことをしていたら有意義に過ごせたかもしれない時間だし、他のやりたい事が出て来てたかもしれないし時間はもう戻って来ません。

親に付き合わされる子供は振り回されっぱなしで可哀想だし、先生に対して思うことはないのかな?って思っちゃいます。

スタジオって先生ありきですよね?

先生と生徒お互いの信頼関係と、ダンスに対する「好き」が無いと中々先生もどうして良いのかどうするのがその子の為なのか分からないと思います。

先生ってもちろん自分の生徒は可愛いし、いずれは何か道を見つけてダンスを将来的に繋げていけたら嬉しいと思っていると思うし、「育てたい」「ダンスが好きってずっと思ってて欲しい」と色々な思いを抱えていると思います。

ですがこのように生徒との間に違いが生じると先生としてはどうでしょう…?

先生もそうですし、他の生徒やその保護者は良く思っていないですよ。実際は。

レッスンもその子のやる気のなさ・ふざけから周りも影響されたり全体的なレベルが低く見えて、新規参入しづらいスタジオが出来上がります。

見学にせっかく来てくれて先生や生徒たちもメンバーが増えるのを楽しみにしているのに、そう言う子がいたりレッスンに活気がないとなんとなく見学に来た子や保護者の方もここは辞めよう…と思いかねないです。

この「本人はやりたいと思ってない」はダンスのようにメンバー全員に影響が行くような習い事では少し悪影響をもたらしています。

ここを親自身が心に留めておいて、もし子供がどうしても習い事が辛そうなら決定打を出してあげれる状況を作ってあげないといけないと思います。

自分達だけに響く習い事なら自由です。でも周りも巻き込んでしまうような習い事であれば、その子に合った環境に変えてあげる事がその子のためでもあり他の人の為でもあります。

この保護者問題は習い事には沢山ありすぎて書ききれないです。

そこで地味にコツコツ長く続けられる子との差が出る

だいたいキッズダンスで辞めて行くのは先ほどの理由が大きいです。

その皆が思っている「アーティストや有名なダンサーさんのダンスってかっこいいからやってみたい」はきっかけとしては良いんですけど、それに行き着くまでに辞める子も大量にいると言いますがダンスがかっこよく見えているのは、影で沢山の時間をいっぱいダンスに注いできたんだよ。と私は常に思っています。

そこで実際に簡単に技を教えてもらえるダンススタジオに行ったは良いものの、え。こんな地味なの…?とギャップに驚くんです。

ダンスは色々な体の動かし方をマスターして思い通りに動かせれるようになってからが面白いのに、それまでに心が折れる子が多い事多い事…

でも仕方ないですよね。

子供は見える事今現在できる事が全てだから、そんな後5年頑張れば…とか言われても、全然響きません。

今楽しくなければ楽しくないし、他のことが魅力的になればそっちの方が好きになるんです。

だけど1つの技をできるようになる成功体験をコツコツと練習をして積み重ねていける子は、ずっとダンスが好きだと思います。

私は子供にダンスをやらせたいし、本人もやりたい!と言ってきたタイミングで行かせ始めましたが、1つの技を教えてもらうたびに先生を凝視しています。

超ガン見です。

先生に会って実際に教えて貰えるのはたった週に1度の1時間だけなんです。

私の考えとしてレッスンはあくまでもお手本を見せてもらう場所。こうやると良いんだよ!と教えてもらえる場所。

「出来るようになる場所」ではないんです。

そこを勘違いしている人が多いと思うのですが、レッスンだけ行って上手くなってプロになれたら私も行きます行きます!

「習得する場所」であり上手くなるかどうか出来るようになるかどうかは子供が技を出来るようになるまで体を動かして、コツを掴んで完成させられるかどうかだと思います。

アウトプットが大事とどの習い事でも言われますがそれです。

私の子は他のスタジオに行ったら下になるかもですが、今現在通っているスタジオ内ではかなり上達は早い方だと思います。

まだまだなんですけどね。

でも他の保護者からは「センスだね」とか「飲み込みが早いって良いな」とかまるで練習しなくてもすぐに完成できる子みたいに言われますが違います!

練習してなかったら我が子も流石に次の週には、すっかり何を習ったかすら忘れていると思います。

私は習い始めた頃からずっと言っている事があって

「次のレッスンまでに出来るようになって先生に見せようね!」と。

だいたい前のレッスンでやったことの振り返りを次の週にやっているスタジオが多いですよね。

そこで先生はもう先生ですから、パッと見れば練習してきたのかそうじゃないのか分かります。

先生に褒められたいと言うのを理由にしたって良いと思います。だって大人だって周りから認められたり「すごい!」とか「天才!」なんて嘘でも言われたらやっぱりやる気になるじゃないですか(笑)

子供なんて尚更です。

子供はまだ成功体験が少ないから1個でも成功体験を見つけると俄然やる気になります。

そのためには「地味にくらいつく努力」が無いと、成功体験は物に出来ません。

だから私は最初から焦らないで1つずつ完成させることを目的としています。

「結果」って目につくし肩書きになるから人はその結果を求めて頑張るんですけど、それを急いではならないです。

最終的にはそういう大きなものへ繋げれたら良いね。とは思うんですけど、最初地味なことからなんでも始まるのですがそれをすっ飛ばさないで出来るかどうかです。

その下積み期が今の我が家の子供ですよね。

そこを何も疑わずにひたすら技に向き合っていけるか、分からない時は私が少しは手助けが出来るし教えてあげられることもある、環境は揃った。だからただひたすら今は自分は出来るんだ!と信じてやりなさい。と言っています。

後どんなに上手くなっても、どんなに先生や周りの人に褒められても「私は超上手いし凄いんだ!」と見せびらかしたり、自慢したりしないこと。

そういうのはこっそり練習して実はめっちゃ出来るんだ!の方がかっこいいよ(笑)と話しています。

でも本当にこういう事は幼少期から大事で、自分を必要以上にひけらかすのは格好悪いです。

そういうのはステージに上がったときとか、レッスン時に何も言わずやってのけるからかっこいいんです。

「はっ!」と思わせるというか。

私出来るんですアピールはとっても恥ずかしい事だから、心では思ってても良いけど周りの友達に「ダンスやってるんだー!!」とか「私こういうの出来るよ!」とか自慢はしない事。とずっと言い続けています。

上には上がいるので、そういう子はそんな子を目の当たりにしたときにコテンパンに気持ちをへし折られます。

だから慢心しない事は大事ですよ。そしてそれを小さい頃から親が教えないとダメです。

先生を友達のように扱うのもダメだし、師弟関係は私は絶対だと思っているので、まずは先生を越えて見せるぞ!くらいの気持ちでレッスンはやって良いよ!本気でレッスンしてきな!と促してます。

これ結構多いと感じていて、先生は技を先に習得して上にいるはずの師匠なので生徒と仲良くなりすぎて友達感覚になると舐められちゃうんですよね。保護者から見ていて。

やっぱりそこには越えられない壁、目標としてまずは先生がズシッと構えてて欲しいし怖さもあって良いんです。

だからフランクな先生も増えたけど私的には緊張感を持ってレッスンを受けられることも必要だと思っているので、そういう先生選びも重要ですね。

 

とまぁ脱線しましたが、ダンスだけではなくて練習する事に対して練習しています。と思っているうちはダメと言うことですね。

言葉が意味不明に感じるかもしれませんが、本当に根っから好きで負けん気のある子は勝手に自分で体を動かしてやっちゃってます。

できない事が気持ち悪い。と言うか、自分に納得できないと言うか。

うちの子もダンスを創作して勝手に家で踊っていたり、面白いです。

かっこいい洋服の店で音楽がかかればアイソレを始めたり(さすがに恥ずかしいから止めますが)、それ位好きが勝っていると体を動かしていない時間が気持ち悪いくらい動きます勝手に。

でもここまで来るのにも沢山地味なことを家で繰り返して体に染み付かせてきました。

人から見たら完成されたものは簡単そうに見えて、自分にも出来るんじゃ‥って思うんですけど、それはある一面だけを見ているから華やかに感じるんです。

 

そこまで来るのにどんだけ人目につかない地味な練習を繰り返したか。

これをきちんと分かっている子とそうでない子とで、5年後10年後の未来は変わって来ると思います。

まとめ

継続は力なり!という言葉がありますが、決して継続したから成功するわけでもないし、その中からも何か人の目にとまるタイミングとか運とかもあるので必ずしも自分の思い描く未来へ繋がっているという保証はありません。

 

ですが、継続をし続けれた人にしか切り開かれない選択肢がある事は間違い無いです。

この先を越えた人と越えられなかった人とでは勿論見える景色が変わります。

結果を急いではダメなんです。

だから子供には大きな夢はあるけれど、今を楽しんで。思いっきりキラキラして楽しむ事。を1番の目的として持たせています。

将来もしその夢に繋がらなくても、途中でやりたい事が変わっても親だから受け入れるし応援はします。ダンスで繋げて欲しいですけどね、それは自分だって好きなようにやりたいように子供にもそれはあると思いますから。それにダンス人口は増え今や本当の選りすぐりを見つけることも難しく、相当な何かがないと目にはとまらないし、頂点に立つ1人になるのは難しいと思うので。

キッズダンスのレベル自体が私たちが趣味でダンスをしていた時とはまるで違ってきているので。

そしてスタジオに設けられている発表会に関しては、発表会のためだけに頑張るとかじゃなくて、あくまでうちの子は今こういう完成度だ。と保護者が認識する場でもあるし、子供自身は人に見せる嬉しさ・拍手や歓声をもらう嬉しさを味わう場・ご褒美の場でもあるし、そういう1つの通過点をクリアしていく事で技だけではない人間的なものも成長していると思います。

それもすごく大事ですよね。

見せるためにはもっとかっこよく!を追求するし、気持ちが高ぶります。

だからその成功体験を作るためには「地味にコツコツと。」が大事です。

そこを理解しないで親子共に結果ばかりに目がいっている人も多いなぁと感じていたので書いてみました。

あくまでも保護者目線というのかそういう感じです。

継続は力なり!を疑わず素直に突き進める事が将来大きくなるための近道かもしれませんね。