小学生になると、親同士はあまり接点がなく子供だけでのコミュニティーが広がっていきます。
そうなった時に問題になるのが、子供同士の言い合いや喧嘩です。
大人とは違い、すぐに対応することが難しく意地になってお互いが謝らないなどのトラブルも出てきますよね。
誰がやったやらないなどの食い違いや、ケガをさせた・暴力を振るわれたなどの問題も数多くあります。
そこで小学生の友達同士で起きるトラブルには、親はどこまで干渉すべきなのか?を私目線で書きたいと思います。
怪我をさせた・物を壊した場合

これは勿論親が出て、きちんとケガをさせた子や物を借りていた相手に謝るべきだと思います。
そして物を壊した場合は弁償をするのが筋だと思いますね。
自分で考えても、きっと表では「大丈夫です!!」と言いますがやはり内心はモヤモヤしていますよね。
そこで相手のお家の方が誠心誠意謝って、きちんと弁償してくれたらこれからも遊ばせたり関わりを持つのも嫌にはなりませんが、ただ謝っただけでは物はもう戻りません。
修理するのだってお金がかかります。
そこは自分のお金ではなく、相手の親御さんが一生懸命働いたお金やおじいちゃん・おばあちゃんが孫のために買ってくれた物だと思うので、どんなに拒否されても私なら弁償をして返します。
それが物絡みの筋だと思います。
そして怪我の場合。
怪我にも色々な種類がありますが、大小関係なくまずはきちんとケガをさせた本人と親とで出向いて謝罪をするのが当たり前です。
今ではきっちり謝ることさえしない親も多数いるようで信じられませんが、自分が被害にあった側だったらどう思いますか?
被害を受けた側の子からすればとっても痛い思いをし、心に傷を作ってしまう可能性だってあります。
そこで謝罪の1つも無いなんてあり得ません。
謝れば怪我が治るわけでも無いし、傷ついた心も体もすぐには直らないけど、そこで親子揃って必ず反省をし真剣に謝ることは絶対に必要なことです。
必ずケガをさせてしまった事に対して謝る事、そしてそのあとの経過もきちんと聞いたりしっかりアフターフォローもする事。
それは絶対に必要な事です。
菓子折りに関しては、ケガをさせられたのに菓子折りなんて…って思うかもしれませんが、どうする事も出来ない申し訳ない気持ちを何かで受け取って貰えないかとせめてもの形で渡している物なので、そこは自分の子供が被害にあった場合は受け取るし、加害者の場合はやはり準備をして渡すと思います。
治療費などもかかる怪我であれば絶対にお金も渡します。
怪我に関しては相手の体を傷つけてしまっているので、やはり徹底的に完治するまで寄り添い責任を負った方が良いです。
その姿勢は相手の親御さんにも伝わりますし、これから先まだまだ長い学校生活を送る上でも大切なやりとりなのでここを適当にしてはいけません。
怪我でも物でも必ず親子揃って謝罪をし、必ずそれ相応の対応をするのが適切だと思います。
口喧嘩などの言い争いや食い違いなどの喧嘩の場合

これは日常茶飯事と言えばそうなんです。
大人でも意見の食い違いや性格の不一致などから変な空気になったり疎遠になったりするように、子供なんて感情に素直で表現がストレートですから大人以上にぶつかり合う事が沢山あります。
私も小学生の頃しょっちゅう喧嘩をしていました。
まだ押す所、引くところが上手く無いですし、上手な伝え方や断り方を知らないので友達と口頭でトラブルになる子は数多いです。
ただこれに関してはよほど酷く無い限り、子供同士の流れに任せた方が良いです。
いじめのように酷くなりそうな時には、親が出て相手の子と話すか先生に相談をするべきだと思いますが、普通に日常的な喧嘩ならいちいち親が出て仲裁をしていたら子供が何も出来ないで終わります。
人とのコミュニケーションで揉まれて色々な術を学んで行くので、大人になった時を考えるとあまり親が介入しすぎるのはその子の為にはなりません。
社会に出たって嫌な人はいますし、意地悪な人だっているし、性格が合わないなんてしょっちゅうです。
でも学生時代に学んだ生きる力は大人になってからも活かされるので、子供時代の喧嘩はとても大事な事です。
合わない時にどう対応して、対処するのがベストなのかを自分なりに考えて答えを出すので、子供時代は沢山色々な人と触れ合い刺激を受けた方が良いです。
親は人生経験的に上ですから、先に自分なりの経験を習得しています。
それを教えるのは簡単なのですが、体感して学ぶのは訳が違います。
私だって人に嫌われて沢山悪口だって言われてきたし、孤立した時だってありました。
でもそこから嫌われてはぶかれる痛みを学んで、人との関わりでこれをやったら嫌われるとか、これをしたら友達がいなくなるなどの加減を知っていきました。
それは実体験をしないと自分では良く分かっていないんですよね。
自分では普通とか当たり前って思っていても、周りにとってはおかしな事だったり、なんだこいつ。って思われる事が沢山あります。
それは行動してみて、相手からの反応をもらって初めて分かるようになりました。
だから小学生のうちは沢山そういう経験は積んでおいた方が良いです。
そして親はあまり守りすぎず、子供同士で解決できるように見守ってあげるのが大事ですね。
ただもしよく口喧嘩になっている相手のお母さんと疎通がとれるようなら、会った際には「いつもうちの子が色々とご迷惑をおかけしていると思います」など一言あればまた違ってくると思います。
親同士疎通がとれていると、いつもの事だと基本的には見守り体制でお互い静観できます。
子供同士の事は当人同士で解決するのが、人生経験としてプラスになっていきますよ。
子供がいつでも話せる状態にしておく

やはりどんな時でも大事なのが、親を信頼して子供が話しやすい空間を作ってあげる事です。
親が怖すぎると萎縮して喋れなくなったり、どうせ怒られるなどしまい込んで正直に話せなくなるので喧嘩でもなんでも何かあった際に話しやすい環境を作ってあげると子供は解決しやすいです。
親がアドバイスは良くない。とされていますが、私は必要なときもあると思っています。
例えばお菓子を持ってくる子と持ってこない子がいて、自分の子が持ってくる側で他の子からお菓子を催促されたりいつもあげてばかりだとモヤモヤが募ります。
そしてママに「いつもあの子お菓子を持ってこないで、私のを食べるんだ」など、実際の状況を知らされます。
そういう解決出来そうな事に関してはアドバイスをして、きちんと自分の口からも説明できるように持っていかせています。
それだって今後、自分の子ばかりがお金を出したり物をあげていてはお互い様では無くなりますし、それはその家庭の収入源から出している大人のお金です。
そういった事も小さいうちからきちんと理解できないと、お金や物に対して簡単に考え意見するようになります。
なのでお菓子の件は私がアドバイスをし、持って行くのを辞めさせました。
皆で持ってこようね!と言っているのに毎回持ってこない子や、人のお菓子ばかり欲しがる子はどうしても図々しくなって貰うことが当たり前になってくるので、誰かがそれは違うよ!という必要があります。
だからまずはいつも持ってきていたうちの子から流れを変える必要がありました。
うちの子には「今日からママがお菓子はダメだって。お家で食べてから遊びに行きなって言われた」と周りに言ってみてね。と言いました。
もしお菓子を毎回あげることが気にならないのなら全然そのままで良いと思います。
でも私はこういう小さい事から許してしまうと、相手の子がそれを当たり前と思って何も思わなくなるのがダメだと思うんですよね。
そして行動がエスカレートしていきます。
だから他の子はどうかは知らないけど、自分は違うからね!と主張する場面も必要になってきます。
そこで初めてそういう考えの子もいるんだー。ふーん。なんでだろうね?と考えるタイミングが相手にもできます。
そういうちょっとしたズレからも、人と自分は違う考えでここは自分が直さなきゃいけないとか色々学ぶきっかけができます。
それを小さい頃から訓練した方が、中学校・高校と大きくなってからも人と自分は考え方や価値観が違うんだ。と受け入れやすくなります。
それを学んでいるのが小学生の時期なんです。
ここで人とあまり関わらなかったり、ぶつかることが少ないと大きくなってからトラブルが多くなります。
子供自身が学べば良いのだけれど、まだまだ子供だけでは切り替えが思いつかない部分も沢山あるので、そこは親が見極めて良い流れを作れるお手伝いはしてあげた方が良いと思います。
まとめ
子供同士の世界にもトラブルは勿論あって、それは大人となんら変わりません。
人間の基礎を作っている時期なので、ここで沢山の考え方や人との違いを知っていかないと後々自分が苦労します。
だから小さいうちにこそ、こういう経験を沢山して、人との適切な距離感を学んで欲しいなって思います。
ただし凄く大きな出来事や、怪我・破損など相手をなんらかの形で傷つけるようなことがあった場合は必ず親子共に謝りにいき、しっかり向き合うことが必要です。
子供同士に基本は任せて、出来事によっては親が前に出て責任をとったり解決に導かなければいけない事もあります。
小学生のうちは色々なトラブルが起きるので、それを話しやすい環境作りをして子供の悩みや出来事を聞いてあげられる家庭環境は大事だな。と感じました。