最近は早期教育とかスポーツに関して早めに始めるのが良いと言われていますよね。
うちの子も確かにダンスは4歳頃から始めましたが、それは早期にどうちゃらよりも単純に体を持て余していたしその頃テレビに出まくっていたダンスグループに憧れてキラキラした目をしていたと言う理由なだけです。
そんなにやりたいならやれば?と言うくらいですね。
でも他の家庭を見渡すと、ママさん達が焦って色々やらせている雰囲気があって習い事の情報交換とか常に子供の話題でいっぱいです。
子育て中だから子供の話題があるのは当たり前だけど、私が仲の良いお母さん達同士そんなに習い事の話ばかりしていないんですよね。
普通に好きなアーティストの話だったり、小学校の宿題のやり方とか行事の事とかそういう軽い話が多くて真剣に「うちの子の〜がー…」みたいな会話は出ないです。
と言うかあんまり込み入った話が好きじゃなかったり?
でもほとんどのママさん達は習い事で忙しそう。
きっと将来的になんかしら無駄にはならないだろうと先に手をかけちゃうんですけど、私からするとあんまり必要ないと感じます。
何故だと思いますか?
その理由をお話ししていきます。
途中で辞めちゃう子が多いから

これを言ったら元も子もないんですけど、なんかしらの理由で辞めちゃう子が多いんです。
好きなものが変わりやすいし、学校でやる事が増えると必然的に辞めざるを得なくなったり。
そうなると結局「続けられない」って言う状況が出てきてしまって、その内にやったことなんて忘れちゃうか興味が無くなっちゃうんです。
好きな事ならさせるけど、親が率先して色々やらせるのは違うかなーって。
なんとなくこの子にはこれが良さそうとか、ダメ元で良いから何か習おうって気持ちは分かるんですけど習い事って学校以外の時間にプラスαでやるものだから結局どっちかに影響しちゃう子が多いんです。
私が小学生だった頃、何個か掛け持ちをしてどれもこなしている子がいたけど数人ですね。
その場合は親にも余裕があって、一緒に何かしてあげる時間が多いとか親が絡んであげられる時間が多い事が第一だと思いますよ。
結局子供に習わせても自発的に練習する子なんてごくわずか。
やっぱり親がテンション上げさせたり、色々誘導してあげないとやる気が出なかったりやる素ぶりすら見せない子もいるから習い事も考えものなんですね。
習い事メインだと学校のことに気持ちがいかなくなるし、学校メインだと習い事の方が疎かになる。
どちらかに必ず影響はいくもんです。
だから幼稚園の頃みたいに時間に余裕があってその流れで簡単に習い事を始めちゃうと、その後がね…結局小学校3年生くらいから「習い事を絞らなきゃ」って言ってるママさんが沢山いて、長くは続けられないっていう状況になってきます。
だから最初から2個も3個も掛け持ちさせても、それが5年後まで続けていられるかは別問題なんです。
辞めちゃうとそれっきりになる子が多いから、途中で絞らなきゃいけない事を視野に入れるとあんまり焦って増やしすぎなくても学年が上がれば勝手に辞めざるを得なくなる時が来るから元々1・2個に絞って本当にオフの時間だけ出来ることに絞ってた方が良いよって思います。
小さい頃は親が絶対だと思うから

これが1番気になるところで、子供ってある程度の年齢になるまで親に支配されがちなんです。
親の理想とかこうしたら良いよとかを素直に受け入れるから、親が絶対みたいな状態です。
ただ自分なりのコミュニティーが出来たり、違う考え方もあるって知ると反発したりそうじゃない!って意思を出すことも出てきますけど。
それまでは親に言われたからやらなきゃとか、親が怒るからとか強制的に「何かやらなきゃいけない」みたいに思い込んで頑張ろうとしちゃうんですね。
ただ子供はまた自分とは別人格なので、好きなこともできるペースも違うんですよ。
それをどうしても自分の枠にはめて操り人形のようにしちゃう。
でも子供の好奇心とか何かに夢中になる時間って親よりも才能を秘めていると言うか。
それを好きなだけ夢中にやらせてあげるある程度の自由は必要なんです。
でも親の方が自分の人生でこれが失敗していた…とか、あれをやっておけば良かったって思うことを子供に当てはめてやらせてしまう。
それは子供にとって必要のないことかも。
私の子にも進研ゼミとダンスだけはやらせていますが、どちらも本人がやりたいやりたい騒いでいたのでやらせただけ。
勉強できたら学校で楽だし、ダンスが出来れば格好良いし良いんじゃない?って言いました。
子供に勉強の重要性なんか語っても「?」ですよ、大半の子は。
自分なりに必要だと感じれば本気を出す子もいるし、ずっと必要ないって思えばやらないし。
ただ授業中発表できたら嬉しくない!?とか、分かんないよりは分かってた方がスムーズだよねって思うからやらせているだけです。
勉強が絶対必要とかは言えないけど、出来ないと学校では困る事が多いんじゃないか?って思うんです。
分かんないってだけで足並み揃えて進まなきゃいけない学校生活には置いてけぼりをくらいますから。
それに運動会の時もダンスとか結構ダンスに力を入れてるっぽくて、代表とかも選ばれるしそういうのに結局入っていた子が目立つ傾向にはありますしね。
進研ゼミもダンスも意味なくは無いんじゃない?好きで続けられるのなら結果良い事が多いと思うな、って後押しさせてるだけで別に私が好き勝手強制的にやらせてる訳ではないです。
だから子供がダンス辞めたいって言ったら辞めさせるし、進研ゼミも続けさせない。
本人が嫌々やっていてもそれは身にならないから。
でも元々習い事も少なくて、勉強1+運動系1しか習わせてなかったから今もずっと続けられているしバランス良いんじゃないかって思います。
親がね、率先して動きすぎると子供の可能性を逆に潰しちゃうと言うか。
親がギラギラみなぎっていると子供は温度差に驚くと言うか。
恐怖ですよね。
伸び伸びと育てるって言うけど、それは本当で、何もさせないんじゃなく本人は何かしらやりたいことを見つけてやるからそれをサポートしてあげるだけ。
親が絶対!みたいな状況にしちゃうと子供は無理しちゃったり我慢しすぎて、どこか違う事で当たり散らすようになったりするから習い事に何もこだわらなくても本人の興味を見てあげればそれに必要なことって何かな?って分かってくるんじゃないでしょうか。
好きなことこそ夢中になれるしずっと続けられるから

子供達に今から好きなことをしても良いよ〜って言うと凄まじい勢いで好きなことをしますよね。
本を読んだりお絵描きしたり、サッカーをしたり、ダンスをしたり、水遊びしたり…もう言ったらキリがないくらい夢中で遊びます。
それぞれがそれぞれの好きなことで。
その時の顔ってめちゃくちゃ楽しそうじゃないですか?
うちの旦那なんて今でもサッカーに行くと幸せそうですもの。
やっぱり大人になっても好きなことは楽しいし、疲れててもやりたくなっちゃうものなんですよ。
だから小学校に入ったから宿題とか勉強ばっかりさせれば良いんじゃなくて、好きなことをやらせてあげる時間も必要なんです。
それも学びだから。
習い事をとりあえずやらせてあげたとしても、本人を見てダメだって思ったらスッパリ辞めさせちゃった方が良いです。
親ならなんとなく子供の向き・不向きが分かるんじゃないでしょうか?
もしかしたら続けてればそれなりに頑張ったかもしれないけど、時間は戻ってきませんから。
そこそこまでしかいけなそうな事は辞めさせて、早めに見切りをつけて本当に好きそうな事に時間を割いてあげた方が良いです。
同じ時間をかけるなら既に今夢中になっているものや可能性のある事に集中させてあげる時間を与えた方がもっと伸びますよ。
嫌々やってても、とりあえず業務的にこなすだけで全然身にはなりませんから。
好きこそ物の上手なれですからね。
夢中な事に絞ってあげましょ。
友達との遊びも必要だから

勿論友達と遊ぶのがそこまで好きじゃない子にはそうさせなくて良いです。
中には放課後とか休みの日まで友達と遊びたくないって子もいると思うので。
ただうちの子は違うんですよね。
学校が終わって帰って来るなり「遊ぶよ今日も!」って張り切って行きます。
勿論我が家の方針で「宿題は先」を守って貰いますが。
たった1時間や2時間の遊びなんて意味ないじゃん…って思う人もいるかと思いますが、子供がなにも考えず好きな友達と遊べる時間がどれほど嬉しそうか。
そんなね、宿題や習い事ばかりじゃ息が詰まりますよ。
子供なりに発散したい時があるんです。
うちの子は自分の好きな友達と遊んでる時間が何より幸せそうです。
うちの旦那も言いますもんね。
遊べ遊べーって。
そういう所は教育パパじゃなくて良かった…って思いますもん。
基本私に全部お任せでやらせてくれるし、「友達と楽しそう〜」って嬉しそうに子供の話を聞いてますしね。
「何して遊んだの?」って。
多分夫婦共に小学生の頃は無我夢中で日が暮れるまで遊んだ経験がある人達だから、遊ばないって選択肢が無いんです。
旦那は近所の子達とサッカーしたりゲームしたり、私なら友達の家に行ってシルバニアファミリーで家族ごっことか一輪車、プール、縄跳び、バトミントン、鬼ごっこ…なんでもやりましたよ。
ちょっとお菓子を持っていて交換したり。
今でも鮮明に遊んだ記憶って残ってますし、やっぱり楽しかったな〜って思い出しますよ。
遊びがあるから頑張れる。
人間って何かと引き換えじゃ無いと頑張れなくないですか?
学校のこと頑張るために、遊べば良いし。
前にも書いたと思うんですけど、
「よく学びよく遊べ」
ってあるじゃないですか。
勉強ばかりでもダメだし、遊んでばかりでもダメだって解釈してるんですけど。
「バランスが大事」って意味かな?って。
ただ最近思うのは「遊びの中にも学びはある」って事です。
子供は「ただ遊んでる風」に見えるけど「遊びの中にルールを作ったり、自分達なりに頭も使って遊んでる」ってこと。
鬼ごっこ→どうやったら鬼に捕まらないかとか、走る方向を瞬時に考えてたり空間認識が養われる
公園の遊具→手や足を使うから感覚的なものが養われる、落ちたら危ないとか危険性を学んでる
サッカーなどのチームでやるもの→仲間の位置や蹴り方を色々考えてる、テクニックも必要だと感じるし練習する
それを考えると遊びってただ遊んでるようで、実は色々なものを頭でも考えながら遊んでるんですよ。
って事は、遊びを通して養われる能力というのもあるんです。
お絵かき好きな子なら上手な漫画家さんの絵とかじっくり見るようになるでしょ?
それでよりテクニックを磨いて、描き方が繊細になっていったり。
ただの遊びに見えることが実は細かい部分を知るための能力に繋がっていたとしたら…
無駄じゃないんじゃないか?って。
算数の図形とかもそうですし、本めっちゃ好きな子なら想像力が凄いから国語好きだろうし。
学校以外の時間にやっている事が実は勉強にも繋がる脳造りだったとしたら。
遊びって頭を使うから、勉強にも繋がりませんか?
それを考えてからは遊びも勉強の内だと思うようになって、何気無い遊びって実は大事なんだよって分かりました。
子供のうちはよく遊べ…に秘められた裏側というのはとっても奥が深いかもしれませんよ。
まとめ
私は多分他の家庭に比べて熱血なんちゃらでは無い方だと思います。
好きならやれば良いし、嫌なら辞めれば良いしって。
また好きになったら始めれば良いしって。
ダンスも辞めたくなったら言いなよ〜って言ってるけど「辞めるわけないじゃん。好きだもん」って言います。
「学校終わりに友達と遊ぶのって楽しい?」って聞くと「めっちゃ楽しい!」ってキラッキラの笑顔で言ってきます。
自分の人生を幸せに生きてる証拠だな〜って思います。
ママやパパは子供の親であるから、勿論育てる上で怒る時や人に迷惑をかけない言動も教えなきゃいけないけどそれ以外は子供自身の意見を尊重してあげたり望みを叶えてあげるのも親の仕事です。
そして「サポート」。
進研ゼミも分からないところがあったらすぐ聞きなさいって言ってるし、遊びはとにかくお友達にありがとうって言うことと何かあったらすぐごめんなさいって言う。
困っていそうだったら自分ができる限りで助けてあげる。
門限は守りなさい、くらい。
学校生活もとにかくお友達と楽しくねとか、意地悪なことを言ったり悪口言いまくったりしないこと(自分に返ってくるよ)、分かるところは遠慮せずに発表する、ダンスができるとか自慢はしないこと(自慢はかっこ悪いから、自分から言わなくても凄ければ皆勝手に凄い!って言ってくるから)は守ってもらってるくらい。
勉強もスポーツも「こうしなさい!」って言うのはなくて、子供が集中できる環境作りとそのサポートをするくらい。
親がね、熱を持ちすぎると疲れるんですわ。
期待に応えようと無理するのは低学年まで。
知恵をつけてくると言い訳して嫌がるようになるから、どうせそんな親の願いなんて全部は聞き入れてくれなくなりますよ。
やらなきゃいけない事を絞ってあげて、後は好きなことをさせてあげるのがちょうど良い。
親が熱血マンになると子供は疲れるから、のびのびとやらせてあげる「余裕」が大事ですね。